【8月8日 AFP】米疾病対策センター(Centers for Disease Control and PreventionCDC)のトム・フリーデン(Tom Frieden)所長は7日、下院外交委員会の小委員会で証言し、西アフリカで流行しているエボラ出血熱の患者が米国でも見つかることは避けられないが、流行の規模は大きくならないだろうとの見解を示した。

 今年3月以降、シエラレオネ、ギニア、リベリア、ナイジェリアの4か国で史上最多となる932人の死者を出しているエボラ出血熱についてフリーデン所長は、これらの国で感染した人が米国に入ってくることは避けられないとの見方を示した一方、米国では大規模なエボラ流行は起きないと確信していると述べた。

 だが、同じく小委員会で証言した米キリスト教系支援団体「サマリタンズ・パース(Samaritan's Purse)」のケン・アイザックス(Ken Isaacs)氏は、西アフリカでの流行状況について、「封じ込められておらず、制御不能に陥っている」と指摘。「国際社会の対応はこれまで失敗に終わっている」と述べ、各国の対応力不足に警鐘を鳴らした。(c)AFP/Kerry SHERIDAN