【8月7日 AFP】ウクライナ東部で撃墜されたマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH17便の墜落現場で遺体の捜索に当たっている国際調査団は6日、周辺地域の治安悪化を理由に作業を中断した。オランダのマルク・ルッテ(Mark Rutte)首相が発表した。

 ルッテ首相はハーグ(Hague)で行った記者会見で、現場周辺で戦闘を続けるウクライナ軍と親露派武装勢力との間の緊張が高まり非常に危険なため、犠牲者の遺体の捜索を継続できないと述べた。

 乗客乗員298人を乗せてアムステルダムからクアラルンプールに向かっていたMH17便は先月17日にウクライナ東部で撃墜された。最も多い犠牲者を出したオランダには、これまでのところ遺体を納めた228基のひつぎが空輸されており、入念な身元確認作業が行われている。

 墜落事故の調査はこれまでにも、現場周辺で行われている戦闘によって繰り返し遅れが出てきた。オランダのフランス・ティメルマン(Frans Timmermans)外相は、自身のフェイスブック(Facebook)の公式ページに、「われわれは、現在のところ任務を停止しなければならない。しかし、状況が許すようになればすぐに継続する予定だ」と投稿している。(c)AFP