■「裏メニュー」として存続も

 昨年、AFPが取材したあるレストランのシェフは、1キロ2000元(約3万3000円)でセンザンコウの料理を提供していると話し、「煮込んでシチューやスープにする。しょうゆで蒸し煮にするのが一番おいしいよ」と教えてくれた。ところが、今回AFPが接触した十数件の「野味」専門レストランのうち、センザンコウを扱っていると認めた店は1つもなかった。

 中国の市民団体による環境保護プロジェクト「自然大学(Nature University)」の研究員、田陽陽(Tian Yangyang)氏によれば、広東省の飲食店は現在、絶滅危惧種が食材のメニューを一般向けに宣伝してはいない。だが、信頼できる客に提供する裏メニューとしては存在するという。

 田氏は2013年、広東省内の複数の飲食店を覆面調査し、その多くでワシやハクチョウを使った料理が提供されているのを確認した。同氏は 「厳罰化された規制が徹底されるかどうかについては、楽観視していない。中国の法制度はあまり健全でない」と述べ、希少動物の違法取引をめぐる状況を次のように評した。「悪化している。闇市場で行われているからだ」

 広東省・広州(Guangzhou)市の道路脇で営業するヘビのスープの専門店では、生きたキングコブラが1番の売れ筋だ。コブラは、生息地の消滅や薬効目当ての消費急増により「絶滅危惧II類」に指定されている。店内では、客の17歳の少女が「この種類のヘビは、喉や頭痛に効くの。絶滅の危機にあるなんて知らなかったわ」と言いながら、ごくごくとヘビスープを飲み干していた。(c)AFP/Tom HANCOCK