【8月4日 AFP】ネパール北東部で2日未明に発生した大規模な地滑りで、生き埋めになったとみられる100人以上について現地の災害当局者は3日、生存の見込みはないとの見方を示した。これまでに9人が遺体で見つかっている。

 北東部シンデュパルチョク(Sindhupalchok)郡では、モンスーンの豪雨の影響で発生した地滑りがスンコシ川(Sunkoshi River)沿いの集落をのみ込んだ。

 地元災害当局トップのヤダフ・プラサド・コイララ(Yadav Prasad Koirala)氏は、地滑り発生から24時間が経過したとして「生存者を発見できる希望はなくなった」と発表。「われわれの得ている情報によれば、155人が依然、行方不明となっている」とAFPの取材に述べた。

 現場で警察や軍による捜索活動が続く中、スンコシ川は崩れた土砂などでせき止められダムのようになっており、鉄砲水の発生が警戒されている。当局の職員らががれきの撤去作業を急いでいる。また、ネパールと国境を接する下流のインド東部ビハール(Bihar)州当局は、鉄砲水を警戒し、住民4万4000人以上に避難指示を出した。(c)AFP/Ammu KANNAMPILLY