【8月3日 AFP】2014年コモンウェルスゲームズ(2014 Commonwealth Games、英連邦競技大会)は2日、陸上男子4×100メートルリレー決勝が行われ、ジャマイカが37秒58の大会新記録で優勝を飾った。

 ジャマイカのウサイン・ボルト(Usain Bolt)はアンカーとして勝利に貢献し、多くの栄冠の一つにコモンウェルスゲームズの金メダルを加えた。

 ジャマイカは、100メートルで金メダルを獲得したジェイソン・リバーモア(Jason Livermore)、ケマー・ベイリー・コール(Kemar Bailey-Cole)、100メートル銅メダリストのニッケル・アシュミード(Nickel Ashmeade)が難なくバトンを最終走者のボルトにつなぎ、今大会の陸上競技を締めくくった。

 これまで五輪で6つ、世界陸上で8つの金メダルを手にしながら、今大会がコモンウェルスゲームズのデビューとなった27歳のボルトは、小雨が降りトラックが濡れている中でもミスを犯すことはなかった。

 イングランドの最終走者ダニー・タルボット(Danny Talbot)と並んで最後の直線に入ったボルトは、すぐさまタルボットを突き放すと、歯をかみしめ、腕を振り、スタジアムの大型スクリーンを見据えながら、スピードを緩めることなくフィニッシュラインを通過した。

 2位にはイングランド、3位にはトリニダード・トバゴが入った。

 今大会の出場権がかかっていた国内選手権を欠場し、100メートルと200メートルの出場を逃したボルトは、「重要なものだ。コモンウェルスの金メダルは唯一欠けていたものだったからね。ここに来られてうれしいけれど、活気であふれているのに、個人種目に出られなかったことは申し訳ない」とコメントした。(c)AFP