【7月25日 AFP】陸上、男子中長距離のモハメド・ファラー(Mohammed Farah、英国)が、健康上の問題により、英グラスゴー(Glasgow)で行われる2014年コモンウェルスゲームズ(2014 Commonwealth Games、英連邦競技大会)を辞退することになった。24日、イングランド代表チームが発表した。

 男子5000メートルと1万メートルの五輪、世界選手権覇者のファラーは、最近体調不良に悩まされており、来月スイスのチューリヒ(Zurich)で開催される欧州陸上競技選手権大会(European Athletics Championships 2014)に向けて調整を行うため、今回の欠場を決断した。

 31歳のファラーは、イングランド代表チームが発表した声明で「コモンウェルスゲームズを辞退するという、つらい決断をしました」と述べた。

「五輪と世界選手権に加えて、コモンウェルスゲームズのタイトルも獲得したかったのですが、私からすれば大会は数週間早く開幕してしまい、私の体はまだ競技への準備が整えられない状態です。グラスゴーでの仲間たちの健闘を祈ります」

 ファラーは、コモンウェルスゲームズに向けて準備を行っていた仏南部のフォン・ロム(Font Romeu)にとどまり、8月12日に開幕する欧州選手権を目指して調整するとしている。

 ファラーは、「2週間前に患った病気に、かなりの悪影響がありました」と述べ、「フォン・ロムでのトレーニングで調子は上がっていますが、2012年や2013年のようなレベルに戻すには、まだ数週間が必要です」と明かした。(c)AFP