系外惑星の大気、水は予想以上に低濃度 ハッブル望遠鏡観測で判明
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水の痕跡を探す望遠鏡は今後、予想以上に著しく乾燥した惑星の可能性を考慮して、さらに高感度に設計する必要があるかもしれない。
また今回の成果は、惑星形成の現行理論に「さまざまな疑問を投げ掛けている」とマドゥスダン氏は付け加えた。
惑星形成の定説では、巨大惑星は、若い星の周囲にある水素、ヘリウム、氷や塵(ちり)の粒子などでできた宇宙の「円盤」で形成されるとされている。
塵粒子はくっつき合って次第に大きな粒を形成し、円盤の重力によって寄せ集められる。こうして形成される惑星の核は、固体や気体の物質を引き寄せ続け、最終的に巨大惑星となる場合がある。巨大惑星の大気中に含まれる酸素は、大部分が水の形で存在するとこれまで考えられていた。
「水蒸気が非常に低濃度であることが今回の研究で明らかになったことで、惑星形成に至る化学成分に関する数多くの疑問が提起されている」と声明は述べている。
一つの可能性としては、惑星が形成される原始円盤に含まれる水の量が、これまで考えられていたよりも少ないことが挙げられるもしれない。
研究チームはハッブル望遠鏡を使用して、惑星が主星の前を横切る際に、主星の光が惑星の大気を通過する間に水蒸気から受ける影響の痕跡を地球から観測する研究を行った。(c)AFP