【7月25日 AFP】スーダンで背教行為を理由に死刑判決を受けたが、世界中で判決に抗議する声が上がり、最終的に免罪されたキリスト教徒の女性が24日、家族と共にイタリアに到着し、ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王と面会した。

 ローマ法王庁(バチカン)の声明によると、メリアム・ヤヒア・イブラヒム・イシャグ(Meriam Yahia Ibrahim Ishag)さん(26)一家は法王の自宅に招かれた。30分にわたる面会の中で法王は、イシャグさんの「勇気ある信仰の証し」と「粘り強さ」に対し感謝の意を伝えた。

 これに対し、イシャグさんとその米国人の夫ダニエル・ワニ(Daniel Wani)さんは「法王をはじめとする多くの信者の祈り」が「大きな支えと慰め」になったとして、法王に感謝した。一家は数日以内に米国へ向かう予定だ。

 イシャグさんは今年5月、スーダンでイスラム法に基づく背教行為の罪で絞首刑を言い渡された。判決から間もなく、勾留されていた刑務所内で第2子を出産。6月に判決は覆されたが、その直後に出国しようとしたところ、渡航書類偽造の疑いをかけられ、当局に身柄を拘束された。2日後に拘束を解かれ、夫と幼い2人の子どもと共に米大使館に保護されていた。(c)AFP