【7月19日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)で優勝を飾ったドイツ代表のフィリップ・ラーム(Philipp Lahm)が18日、代表引退を表明した。

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)とドイツ・ブンデスリーガ1部での優勝も飾っている30歳のラームは、13日に行われたW杯決勝でドイツの一員としてアルゼンチンに1-0で勝利し、優勝チームの20人目の主将になったばかりだった。

 代理人のロマン・グリル(Roman Grill)氏がドイツのスポーツ通信社SID(Sport-Informations-Dienst)に対しラームの代表引退を伝えると、ドイツ国内には衝撃が走った。

 グリル氏は、「(タイトル獲得の後が)僕にとって適切な時期だった」というラームの言葉を伝えた。同氏によると、ラームは昨シーズン中、代表引退について考えを巡らせていたという。

 ラームは、「ブラジルのW杯を最後の大会にするという決断を下した」という。

 同年代の中では最高のDFの一人とされるラームは、2004年に代表デビューを飾り、2010年から主将を務めていた。

 ラームは、W杯決勝翌日の朝食時にドイツ代表のヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督に自身の決断を伝えた。

 一方で、ドイツサッカー連盟(DFB)のボルフガング・ニールスバッハ(Wolfgang Niersbach)会長は、18日に引退の一方を耳にした。

 ニールスバッハ会長は、「10年にわたる素晴らしい働きに感謝する。並外れた選手というだけではなく、素晴らしいロールモデルだった」と称賛のコメントを送った。

 また、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相も、「彼が代表チームのために成したことに対し、最大の敬意を表したいと思います」とコメントした。

 ラームは今後も所属するバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)でプレーを続ける。バイエルンとの契約は2018年まで残っている。(c)AFP