【7月17日 AFP】ボクシング、WBO世界ウェルター級王者のマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)が、11月に無敗のクリス・アルギエリ(Chris Algieri、米国)と対戦することが明らかになった。パッキャオのプロモーターを務めるボブ・アラム(Bob Arum)氏が語った。

 アラム氏によると、パッキャオは王座を懸けて11月22日にマカオでアルギエリと対戦する。

 30歳のアルギエリは、プロでの戦績を20戦無敗としており、6月にはパッキャオのスパーリングパートーナを務めたルスラン・プロボドニコフ(Ruslan Provodnikov、ロシア)を下してWBO世界スーパーライト級王座を獲得している。

 しかしながら、ニューヨーク(New York)生まれのアルギエリにとって、かつて同世代の中では最強のパウンド・フォー・パウンドと呼ばれていた35歳のパッキャオは、これまでで最も名のある対戦相手となる。

 一方で、8階級を制してフィリピンのヒーローとなったパッキャオにとって、マカオでのこの対戦はボクシング界のトップに君臨し続けるその意志を試す戦いにもなる。

 パッキャオはその戦いぶりとフィリピンでの名声により途方もない富を手にしてから、キリスト教の宣教師、商品広告の出演、テレビ番組の司会者などに手を広げ、さらには国会議会にも選出された。さらに、今後はフィリピン国内のプロバスケットボールリーグに新規参入するチームのコーチを務める計画もあるという。

 2012年にはティモシー・ブラッドリー(Timothy Bradley、米国)とファン・マヌエル・マルケス(Juan Manuel Marquez、メキシコ)に連敗を喫したパッキャオだったが、昨年11月にはブランドン・リオス(Brandon Rios、米国)戦で勝利し、今年4月にはブラッドリーとの再戦を制している。(c)AFP