【7月16日 AFP】イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)を率いるアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督が15日、退任を発表した。

 昨シーズン、1930年代の5連覇以来となるリーグ3連覇にチームを導いた44歳の指揮官は、クラブの公式ウェブサイトに投稿されたビデオメッセージで、ショッキングな知らせを発表した。

 コンテ監督は、クラブを離れるのにふさわしい時期がやって来たことを感じていると話した。

 監督は「ユベントスとの契約を終わらせることを決めた」と語った。

「機は熟したと感じていて、それでこうした選択をするに至った。ユベントスで勝ち続けるのは、これからもっと難しくなると感じたんだ」

「選手として、また監督としてみなさんからもらったものには、心から感謝している。私はいつもみなさんの近くにいる。ここ何年かの旅路は、歴史的なものだったと言いたい」

 今回の発表を受けて、コンテ監督は、現在空席となっているイタリア代表監督の最有力候補に浮上している。

 イタリア代表の指揮官については、クラウディオ・チェーザレ・プランデッリ(Claudio Cesare Prandelli)前監督が、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)のグループリーグ敗退後に辞任を発表して以来、さまざまなうわさが錯綜している。プランデッリ監督自身はその後、トルコ1部リーグのガラタサライ(Galatasary)の指揮官に招へいされている。

 またユベントスの後任監督については、皮肉にも、先日そのガラタサライを退団したロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)氏、前シーズン途中までACミラン(AC Milan)を率いたマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)氏らの名がすでに挙がっている。

 コンテ監督は、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)に改めて殴り込みをかけることを目指しており、以前から、夏の移籍市場での投資が上手くいかなければ、クラブを退団する可能性を示唆していた。(c)AFP