【7月14日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のニューヨーク・ニックス(New York Knicks)からフリーエージェント(FA)となっていたカーメロ・アンソニー(Carmelo Anthony)が13日、同球団に残留することを発表した。

 FAになった選手としては、マイアミ・ヒート(Miami Heat)から再びクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)でプレーすることを決断したレブロン・ジェームズ(LeBron James)に続くニュースになった。

 アンソニーは、すでにダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)、シカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)、ヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)と会談を行っていたが、最終的には、2011年にデンバー・ナゲッツ(Denver Nuggets)からトレードで移籍したニックスへ残ることを決めた。

 自身のウェブサイト上に声明を掲載したアンソニーは、「この組織は僕を支えてくれた。そのお返しに、残留してこの街とチームメートと共にチームを作り上げていきたい」と述べた。

「キャリアの重要な分岐点において、僕自身と家族のために、与えられた全ての選択肢を模索する義務があった。その結果、僕の気持ちが揺らぐことはなかった」

 アンソニーは新たな契約内容の詳細を明かしていないものの、NBAにおけるサラリーキャップ規定の上限で設定される可能性が高く、複数のメディアが約1億2500万ドル(約127億円)の5年契約になるのではないかと報じている。

 名将フィル・ジャクソン(Phil Jackson)氏が球団社長としてチームに復帰したニックスだが、昨季はプレーオフ進出を逃しており、今季はデレク・フィッシャー(Derek Fisher)氏をヘッドコーチ(HC)に迎え、新たなチームとして立て直したいと考えている。

 アンソニーは、「王者を育てるフィル・ジャクソン氏と共に、オレンジとブルーのチームでキャリアを積んでいきたい」とすると、「マディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden)はバスケットボールのメッカで、世界一のファンに囲まれているよ」と話した。(c)AFP