FCバルセロナ、リバプールからスアレスを獲得
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【7月12日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は11日、イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)からウルグアイ代表のルイス・スアレス(Luis Suarez)を獲得した。
27歳のスアレスが、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)でイタリアのジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)にかみつき、大会から追放されたにもかかわらず、FCバルセロナは同選手の獲得に踏み切った。
FCバルセロナは声明で、「リバプールとルイス・スアレスの移籍で合意に達した」と発表しているが、移籍金の詳細については明らかにしなかった。
スペイン国内の報道によると、FCバルセロナはスアレスの獲得に8100万ユーロ(約112億円)を支払ったと伝えているが、英国メディアは7500万ポンド(約130億円)と報じている。
2013-14シーズンにリバプールをプレミアリーグの2位に導き、14-15シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)出場に貢献したスアレスは、ファンに惜別のメッセージを送っている。
スアレスはリバプールを通して発表した声明のなかで、「スペインでの新生活と新しい挑戦に臨むため、リバプールを去ることになり、心は悲しみに沈んでいる」と語っている。
「クラブは僕がここに残るためのあらゆる手段を尽くしてくれた。だけど、スペインでプレーすることと、そこで妻や家族と一緒に生活することは僕の夢だったんだ。僕は今がその時なんだと信じている」
FCバルセロナは、「スアレスは健康診断と5年契約にサインするため来週バルセロナ入りし、メディアとファンにお披露目される」と明らかにしている。
スアレスは6月24日に行われたW杯ブラジル大会グループDの試合中、キエッリー二の肩にかみつき、国際サッカー連盟(FIFA)から4か月のサッカー活動禁止処分と9試合の国際試合出場停止、10万スイスフラン(約1100万円)の罰金が言い渡されていた。
スアレスが相手選手にかみつき、処分を科されたのは、プロ生活で今回が3度目となっており、6月30日にはツイッター(Twitter)で謝罪している。
FIFAは10日にスアレス側の上訴を棄却しているが、同選手にはスポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for Sport、CAS)に提訴できる権利があると述べている。
FIFAの処分が支持されれば、スペイン1部リーグの新シーズンが開幕してもスアレスは10月下旬までプレーすることはできない。(c)AFP