【7月10日 AFP】イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)空爆は10日で3日目を迎え、エジプト政府はパレスチナの負傷者らを医療機関に搬送するためガザとの境界にあるラファ(Rafah)検問所を開放した。検問所関係者が明らかにした。

 エジプト半国営の中東通信(MENA)によると、ガザ地区とイスラエルの双方と接するシナイ(Sinai)半島北部の医療機関では、パレスチナ人負傷者の受け入れ態勢を整えている。

 イスラエルのガザ空爆が続くなかで、ラファはイスラエルを迂回してガザ地区を抜けられる唯一の出入り口だ。イスラエル軍とイスラム武装勢力との戦闘などによる緊張を理由に、同検問所は通常閉鎖されている。

 一方、イスラエル軍は10日、ガザにあるイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)関連の施設など322の標的を空爆した。

 同日の空爆によるパレスチナ側の死者は女性4人と子ども4人を含む20人で、イスラエル軍がガザからのロケット弾攻撃を封じ込めるための「境界防衛作戦(Operation Protective Edge)」を開始した8日以降、死者数は70人に達した。(c)AFP