【7月10日 AFP】米民間宇宙団体の惑星協会(Planetary Society)は9日、太陽の光の力をセール(帆)に受けて進むソーラーセール(宇宙帆船)「ライトセール(LightSail)」を、2016年に打ち上げると発表した。

 惑星協会のビル・ナイ(Bill Nye)代表によると、ライトセールは米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)のロケット「ファルコンヘビー(Falcon Heavy)」で打ち上げられる。

 ライトセールは全長30センチ。周回軌道到達から数週間後に32平方メートルの超薄型の帆を広げ、太陽の光を受けて宇宙空間を航行する計画だ。同プロジェクトは民間の寄付などで資金調達されている。

 ソーラーセールは燃料を使わずに遠くの星や銀河に行くことが可能な技術として注目を集めている。

 2010年には日本の宇宙航空研究開発機構(Japan Aerospace Exploration AgencyJAXA)が世界初の宇宙帆船「IKAROS」を打ち上げた。米航空宇宙局(NASA)の宇宙帆船「サンジャマー(Sunjammer)」も年内に打ち上げが予定されている。(c)AFP