【7月9日 AFP】サッカーブラジル代表のルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督が、1-7で大敗したW杯ブラジル大会(2014 World Cup)準決勝のドイツ戦についてコメントし、責任は自らにあると話した。

 スター選手ぞろいのブラジルがドイツに完敗し、これまでのキャリアで華々しい栄光を勝ち取ってきたスコラーリ監督は今、一転してどん底を味わうとともに、議論の的となっている。

 65歳のスコラーリ監督は、「私の人生で最悪の一日だと思う」と話し、W杯史上でも最大級の衝撃的な結果について「大惨事だ」と認めた。

「指導者として、1-7で負けた試合のことはこの先も忘れないだろうが、この仕事を引き受けた時点でリスクは承知していたし、人生は続く。だから私はこれからも歩み続ける」

 スコラーリ監督は、ブラジル大会後の自身の去就については明言しなかった。

 ブラジルは前半だけでトーマス・ミュラー(Thomas Muller)、ミロスラフ・クローゼ(Miroslav Klose)、トニ・クロース(Toni Kroos)、サミ・ケディラ(Sami Khedira)にゴールを許すと、後半もアンドレ・シュールレ(Andre Schuerrle)に2点を追加され、自らは最後にオスカル(Oscar dos Santos Emboaba Junior)が空しい1点を返すにとどまった。

 母国では最悪となる敗戦を喫したことを受けて、スコラーリ監督の首を差し出せという声が出る可能性は高い。

 指揮官は、「ブラジル国民とファンにはこう伝えたい。われわれはできることをして、自分たちが最善と思うことをやった」と話した。

「われわれは最高の技術を持った偉大なチームに敗れた。ドイツは並外れたプレーを見せ、6分間で4点を入れて試合を変えた」

「どうか、敗れた私たちを許してほしい。決勝へ進出できなくて申し訳ない」

「責任が一人にあるとすればそれは誰か?私だ。この悲惨な結果を、チーム全体で分かち合うことはできる。選手たちもそう言っているし、それを望んでいる。しかし、私が戦術や先発を決めたのだから、この結果に責任を負うべき人間は私だ」

(c)AFP/Kieran CANNING