ブラジルの主将シウバ、泣くのは悪いことじゃない
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【7月4日 AFP】サッカーブラジル代表の主将チアゴ・シウバ(Thiago Silva)が3日、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)決勝トーナメント1回戦でのチームの涙が批判を浴びる中、開催国の代表は強い精神力を持って重圧を跳ね返すことができると主張した。
パリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)でプレーするシウバは、「心理面でも、僕たちは問題ないと思う。僕たちは、大好きなことをやっているんだから」と話した。
「試合に勝たなければいけないという重圧があったので、すべてを出し切る必要があった。大きな望みと情熱を持って何かに臨むとき、感情的にならずにはいられないんだ」
4日にフォルタレーザ(Fortaleza)で行われるコロンビアとの準々決勝を前に、チームはスポーツ心理学者と面接する時間を作った。
ブラジル代表を率いるルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督からの手厚いサポートもあり、シウバは、自身のリーダーシップに関する周囲からの批判を一蹴した。
「そういう意見を聞いたら、耳をふさぐことだ。指揮官は僕の側にいて、司令塔として僕を支えてくれる。だから、周囲の人が何と言おうと気にしない」
「僕は自分の役割について考えるだけだ。これが僕だ。とても感情的で、それが自然体なんだ。それがピッチ上で影響することはない」
「感情が物事を難しくするとは思わない。僕は、何度も難しい場面を乗り越えてきた。結核を患い生命の危機にも直面したが、ピッチの内外でチャンピオンだと思っているし、成熟した姿と威厳を示している」
1970年のW杯メキシコ大会でブラジル代表の主将を務めたカルロス・アウベルト(Carlos Alberto Torres)氏は、チリ戦で勝利を決めた瞬間のセレソン(Selecao、サッカーブラジル代表の愛称)の涙に苦言を呈しており、これが議論を呼んでいる。
「国歌を歌うとき、けがをしたとき、PKを蹴るとき、チームは泣いている!おいおい・・・泣くのはもうよせ!うんざりだよ!」
(c)AFP