【6月30日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)は29日、レシフェ(Recife)で決勝トーナメント1回戦の試合が行われ、コスタリカが1-1で迎えたギリシャとのPK戦を5-3で制し、初の準々決勝進出を果たした。

 0-0で迎えた後半7分、コスタリカはクリスティアン・ボラーニョス(Christian Bolanos)のパスを受けたブライアン・ルイス(Bryan Ruiz)が、ペナルティーエリア手前から先制点を決めた。グループDのイタリア戦で決勝トーナメント進出を決める得点を挙げたルイスのシュートは力強いものではなかったが、ギリシャのGKオレスティス・カルネジス(Orestis Karnezis)は一歩も動くことができず、見送るだけだった。

 このゴールでギリシャが積極さを見せるようになると、コスタリカはオスカル・ドゥアルテ(Oscar Duarte)がホセ・ホレバス(Jose Holebas)に対するファウルでこの試合2枚目のイエローカードを受け、10人での戦いを強いられることになった。

 攻め込まれながらもコスタリカが耐え抜き勝利を手にするかと思われた後半ロスタイム、ギリシャはソクラティス・パパスタソプーロス(Sokratis Papastathopoulos)が同点弾を挙げた。ファニス・ゲカス(Fanis Gekas)のシュートはコスタリカのGKケイロール・ナバス(Keylor Navas)が一度ははじいたものの、このこぼれ球をパパスタソプーロスが難なく押し込んだ。

 延長戦に入った試合はそのまま均衡破れず、決着はPK戦にもつれ込むと、ギリシャは4人目のゲカスのシュートをナバスが止め、コスタリカは5人目のマイケル・ウマニャ(Michael Umana)が歴史的な勝利を決めるシュートを蹴り込んだ。(c)AFP