【6月27日 AFP】サウジアラビア当局は26日、今週末から始まるイスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」の期間中に非イスラム教徒の外国人が公共の場で飲食や喫煙をした場合、国外追放すると発表した。

 サウジアラビア内務省は、非イスラム教徒に対し「イスラム教徒に配慮して、公共の場や路上、職場などでの飲食や喫煙を控えるよう」求めている。国営サウジ通信(SPA)が伝えた声明は、「非イスラム教徒であることを言い訳にはできない」「労働契約はイスラム慣行の尊重を条件としている」と指摘。「違反した者には、労働契約の打ち切りや国外退去など必要な措置が取られるだろう」と述べている。

 石油大国のサウジアラビアは、シャリーア(イスラム法)の厳格な解釈を採用している一方、アジア系を中心に900万人を超える外国人労働者を受け入れている。

 断食はイスラム教の5行の1つ。ラマダン期間中、イスラム教徒は夜明けから日没まで断食し、飲食や喫煙、性行為も控えなければならない。(c)AFP