【6月26日 AFP】韓国の朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)大統領は26日、4月に起きた旅客船セウォル(Sewol)号沈没事故をめぐり辞意を表明していた鄭ホン原(チョン・ホンウォン、Chung Hong-Won)首相の後任候補探しが2人続けて失敗したことを受け、鄭首相を留任させる「苦渋」の決断を発表した。

 鄭首相は、300人以上が死亡・行方不明となったセウォル号沈没事故で政府の緊急対応に批判が集中したことを受け、事故のわずか10日後に辞意を表明した。朴大統領は鄭首相の辞任を了承、後任が見つかるまで首相に留まるよう鄭氏に要請していた。

 だが後任候補の指名に2人続けて失敗したことを受け、朴大統領は鄭首相の辞任の意向を却下し、留任を決めた。

 韓国大統領府(青瓦台、Blue House)の尹斗鉉(ユン・ドゥヒョン、Yoon Doo-Hyun)広報首席秘書官は、首相不在による行政機能のまひ状態を打開するために首相の留任を決める必要があったと説明した。(c)AFP