【6月22日 AFP】米中央情報局(CIA)が、2011年に殺害された国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)最高指導者ウサマ・ビンラディン(Osama Bin Laden)容疑者のアクションフィギュア製造を検討していたことがこのほど分かった。同容疑者が正義のヒーローではなく、恐ろしい悪人であることを、外国の子供たちに知ってもらうことを目的とし、人形は邪悪な目をした悪魔に変身するものだったという。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)の報道によると、ビンラディン容疑者のフィギュアは全長約30センチで、顔の表面が熱で溶ける素材でコーティングされていた。熱によって表面がはがれると、その下からは、赤い顔と恐ろしい緑の目、黒いフェースペイントが施された「悪魔」のような形相の同容疑者の顔が現れるという。

「悪魔の目(Devil Eyes)」と銘打たれた2005年の心理作戦では、CIAは米玩具大手ハスブロ(Hasbro)の元重役、ドナルド・レビーン(Donald Levine)氏の助言を仰ぎ、同氏は中国でのフィギュア製造の道を模索したという。

 CIAによると、試作品3種が作られた直後に計画の中止が決まったという。

 CIAの報道官はAFPに対し、「アクションフィギュアについてのアイデアが提案されたが、試作品の段階で却下された」と述べ、「われわれの知る限り、作られたフィギュアは3種のみで、それらは完成品のイメージをつかむためのものに過ぎなかった」と説明した。

 CIAはこのフィギュアが製造・販売されてはおらず、「他者が製造・販売したという情報も得ていない」としているが、ワシントン・ポストはこの計画をよく知る匿名の情報筋の話として、このフィギュアの試作品数百体が2006年に中国で製造され、パキスタン南部カラチ(Karachi)に発送されたと報じている。