【6月20日 AFP】19日に行われたサッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)グループC、コロンビア戦前の国歌斉唱で涙を流したコートジボワール代表のセレイ・ディエ(Geoffroy Serey Die)が、涙の理由は単に感極まっただけだと語った。

 セレイ・ディエが国歌斉唱で涙を流したシーンは世界中に流されたため、ソーシャルメディアでは同選手の父親が数日前に亡くなったのではないかといううわさが広まっていた。

 これを否定したセレイ・ディエは、「私はとても感情的な人間です。私の人生は苦難で満ちています。2004年に亡くなった父のことを思い、つらい人生についても思いをはせました。私はこの舞台に立つ日が来るとは思ってもいませんでしたが、ついに国のためにプレーすることになったのです。なので取り乱してしまいました。(涙をこらえようと)頑張ったのですが、我慢できませんでした。こんなことになるとは思っていなかったのですが、気持ちが私を上回りました」と語っている。

 試合はコートジボワールが1-2でコロンビアに敗れたが、コートジボワールは初戦で日本に2-1で勝利しており、決勝トーナメント進出の可能性を大きく残している。

 コートジボワールは24日のグループリーグ最終戦でギリシャと対戦する。(c)AFP