【6月20日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)は19日、サンパウロ(Sao Paulo)でグループDの試合が行われ、ウルグアイが2-1でイングランドに勝利した。

 初戦でコスタリカに1-3で敗れたウルグアイは、ルイス・スアレス(Luis Suarez)が2得点を挙げる鮮烈な復帰を飾ってイングランドを下し、決勝トーナメント進出に望みをつないだ。

 一方のイングランドは、ウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)がW杯初得点を記録したものの2戦2敗となり、グループリーグ敗退の瀬戸際に追い込まれた。

 南アフリカ大会(2010 World Cup)の決勝トーナメント1回戦でドイツに1-4で敗れているイングランドは、この結果W杯で初の3連敗を喫した。

 敗戦が事実上のグループリーグ敗退を意味するため、序盤は両チームともに慎重な立ち上がりだったが、イングランドはスティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)のクロスにルーニーがゴール間近で頭で合わせたシュートがゴールの枠をたたくと、ウルグアイはクリスチャン・ロドリゲス(Cristian Rodriguez)の豪快なシュートがバーをかすめるなど、徐々にチャンスが生まれ始めた。

 ウルグアイは前半39分、エディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)がディフェンスに囲まれながらもスアレスにボールを送ると、スアレスはフィル・ジャギエルカ(Phil Jagielka)のマークを外してヘディングで先制点を挙げた。

 先制を許した直後は攻撃が行き詰まったイングランドだったが、ハーフタイム後にルーニーやダニエル・スターリッジ(Daniel Sturridge)がシュートを放つなど息を吹き返し、後半30分にはスターリッジのパスを受けたグレン・ジョンソン(Glen Johnson)のクロスにルーニーが合わせて同点とした。

 しかしウルグアイは、同40分にスアレスがディフェンスラインから抜け出してイングランドのGKジョー・ハート(Joe Hart)から決勝点を奪い、勝利をもぎ取った。(c)AFP