【6月19日 AFP】世界保健機関(World Health OrganizationWHO)は18日、西アフリカ3か国でのエボラ出血熱による死者が、これまでに起きたエボラ流行としては最多の337人に達したと発表した。

 WHOによると、死者数は最も深刻なギニアで264人に達し、シエラレオネで49人、リベリアで24人。死者を含めた感染者数は3国で計528人となっている。

 ただ、患者数の増加は感染の急速な拡大を意味しているわけではなく、同地域における警戒の高まりと、疑い例の感染が確認されたためにもたらされたものだと、WHO報道官は説明している。

 今回発表された感染者数のうち、ギニアでの感染者は398人と、4月末時点で確認されていた121人の3倍を超える数となっている。同国のアルファ・コンデ(Alpha Conde)大統領は4月末、当局は十分な対応を取っており、これ以上の感染者は発生しないだろうと楽観的に語っていた。

 一方、3週間前に最初の死者が出たシエラレオネでは、97人の感染が確認された。リベリアでは流行が数か月前に終わったとみられていたが、感染は再び拡大し、これまでに33人の感染者が確認されている。(c)AFP/Nina LARSON