■主将の長谷部、交代の香川を鼓舞

 コートジボワールは初戦で、主力のディディエ・ドログバ(Didier Drogba)を投入したことをきっかけに、後半19分と21分、ボニー・ウィルフリード(Bony Wilfried)とジェルヴィーニョ(Gervinho)が立て続けにゴールを決め、これに太刀打ちできなかった日本のプレーは批判の的となっている。

 ひどく落胆したザッケローニ監督は、選手たちは「もっとできる」と思っていたと明かし、次のギリシャ戦と24日にクイアバ(Cuiaba)で行われるコロンビア戦では、それを発揮する必要があるとコメントした。

 かつてイタリア・セリエAのユベントス(Juventus)を率いた61歳のザッケローニ監督は、初戦から4日間の内省を経て、「チームは何が間違っていたのかを理解し、明日はどういったミスをしてはいけないのかも分かっている」と話している。

 ギリシャもグループリーグ敗退の危機に直面しているとあり、火花を散らす戦いが勃発する可能性は高い。実際、主将の長谷部誠(Makoto Hasebe)はこの4日間、チームを鼓舞してきたという。

「選手がどう感じているのか、何を伝えたいのか確認するために、みんなと話す時間を設けました。これも僕の役割です」

「しかし、最終的にはより結束したチームになったと感じています」

 長谷部が人一倍気にかけているのは、コートジボワール戦の終盤で柿谷曜一朗(Yoichiro Kakitani)との交代を命じられた香川真司(Shinji Kagawa)のようだ。

 マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)でプレーする香川は、右サイドバックのセルジュ・オリエ(Serge Aurier)を封じることができず、逆転につながる2得点のアシストを許してしまった。

 25歳の香川は、「プレッシャーと緊張」によりミスを犯したことを認め、これにより士気が下がったとしており、共同通信(Kyodo)に対して、「自分との戦いに負けた」と話している。

 ザッケローニ監督は、2002年大会と2010年の南アフリカ大会(2010 World Cup)に続く決勝トーナメント進出を懸け、ギリシャ戦では先発メンバーを入れ替えるとしている。

 それでも、長谷部は香川に再びチャンスが訪れるだろうとコメントした。

「彼は、チームの重要な一員です。彼はきっと進んでチャレンジすると思います」

(c)AFP/Justin DAVIS