ファン・ペルシー、スペイン戦で「8点は取れた」
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【6月15日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)のスペイン戦で、大会史に残る見事な得点を挙げたオランダのロビン・ファン・ペルシー(Robin Van Persie)は14日、前回大会王者から8点奪うことも可能だったと主張した。
オランダ代表で主将を務めるファン・ペルシーは、スペイン戦の前半終了間際にセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)を振り切ってデリー・ブリント(Daley Blind)からのクロスに頭から飛び込むと、ボールは弧を描いてスペインのGKイケル・カシージャス(Iker Casillas)の頭上を破り、カシージャスにとって悪夢の始まりとなった。
豪雨に見舞われた試合会場のアレーナ・フォンテ・ノバ(Arena Fonte Nova)は、ファン・ペルシーの得点をきっかけにオランダ代表のオレンジ一色に染まり、その後はカシージャスとスペインをゴールの雨が襲った。
オランダはファン・ペルシーと、同様に素晴らしい活躍を見せたアリエン・ロッベン(Arjen Robben)がそれぞれ2得点を記録すると、ステファン・デ・フライ(Stefan De Vrij)もゴールを決め、現世界王者で欧州王者のスペインを5-1で粉砕した。
前回の南アフリカ大会(2010 World Cup)決勝で0-1で敗れたスペインからの勝利の要因について、ファン・ペルシーは万全の準備と、同選手が所属するマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の指揮官就任が内定しているルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督から自信を植え付けられたためだと明かしている。
30歳のファン・ペルシーは、「すべてのオランダ人の夢が現実となった。5点だったが、個人的には7、8点取れていてもおかしくなかったと思う」と語った。
また、ファン・ペルシーは1点目について、「いつもチャンスをうかがっていたし、あの場面は最大のチャンスだった。だけど、あれは少々ギャンブルでもあった。カシージャスがゴールから離れて立っていたことを確認できたので、ヘディングでボールを浮かせた。素晴らしいゴールだ」と振り返っている。
アーセナル(Arsenal)在籍時にも、チャールトン・アスレチック(Charlton Athletic)とのリーグ戦で同じようなゴールを決めているファン・ペルシーだが、今回は世界王者から奪った得点だったため、より特別なものだと語っている。
ファン・ペルシーはカシージャスからボールを奪って無人のゴールに2得点目を流し込んだが、カシージャスは絶望的な大敗を喫した後、「試合についてチームとして許しを求めなければならないが、特に自分にはその必要がある。自分は十分な状態ではなかった」と落胆していた。(c)AFP/Ryland JAMES