■銃撃事件慣れ?世論もあまり反応せず

 2012年12月にコネティカット(Connecticut)州ニュータウン(Newtown)のサンディフック小学校(Sandy Hook Elementary School)で子供20人と成人6人が死亡する銃乱射事件が起きたときには米国の銃規制について大きな論争が起きたが、最近の一連の事件に世論はそれほど大きく反応していない。

 過去の銃撃事件と比べて犠牲者の数が少ないことや、同様の事件が相次いでいる一方で、銃規制を求めるこれまでの抗議行動があまり成果を上げていないことなどが背景にあるとみられる。

 しかしバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は10日、ブログサービス、タンブラー(Tumblr)のオンラインフォーラムで、銃撃事件が「当たり前のことになってきている」として痛切な危機感をあらわにするとともに、次のように述べて銃撃事件の主な原因はメンタルヘルスの問題だという見方を一蹴した。

「米国は正気を失った人たちに占有されているわけではない。心を病んだ人がいるのは米国だけではない。にもかかわらず、われわれは他のどの国よりもはるかに高い割合でこのような乱射事件によって互いに殺し合っている」

「(他の国と)何が違うのか?その違いとは、そういった人たちが大量の弾薬を自宅に積み上げることができるということだ」

(c)AFP/Michael THURSTON