【6月6日 AFP】(一部更新、写真追加)米ワシントン(Washington)州シアトル(Seattle)北西部のシアトル・パシフィック大学(Seattle Pacific University)のキャンパスで5日、乱射事件が発生し、1人が死亡、3人が負傷した。容疑者はすでに拘束されている。

 シアトル消防局によると撃たれた4人は病院へ搬送されたが、病院は1人が死亡したと発表した。

 現地警察は当初、被害者のうち男性1人と女性1人が重体で、他の男性と女性計2人の容態は安定していると発表していた。また当初は、容疑者は2人で1人はすぐに拘束され、もう1人は逃走した後に拘束されたとされていたが、警察は、容疑者は成人の男1人だけで、学生に催涙スプレーを吹きかけられた後に取り押さえられたと発表した。

 警察の発表によると、大学の建物のロビーで発砲した若い男が銃に弾薬を詰め始めたところ、1人の学生に取り押さえられたという。倒れた容疑者と学生の上にさらに別の学生たちが乗り、警察が来るまで容疑者は動けなかったという。

 ある学生は事件当時を振り返り、自分がいた教室の隣の教室から大きな破裂音が聞こえたと現地テレビ局キロ7テレビ(KIRO 7 TV)に語った。教師は最初、理科の実験の音だと思ったが、様子を見に行った人が戻ってきて「誰かが撃たれたみたいだ」と話したという。「それで僕たちは教室の明かりを消してドアに鍵を掛け、ブラインドを下ろしたんだ」

 その後、叫び声と誰かがドアの前を走る音が聞こえ、「1分くらいは怖かった」という。その数分後、この学生がいた教室につながっている別の教室から入ってきた警察官らが学生たちを避難させたという。

 この学生は「ロビーの床には血の海ができていた。それを踏んでしまった」と語った。「誰かが倒れているのを見た。その上に別の人が折り重なっていた。手は頭の後ろにあった」

(c)AFP