【6月11日 AFP】約3万人の犠牲者を出した大地震からわずか1年足らず、焼け付くような暑さと空気が薄いことで知られるメキシコが、1986年大会の開催地になった。

 前年王者のイタリアを下したフランスとブラジルの準々決勝は、この大会で最大の見どころだった。一進一退の攻防が続く試合は1-1でPK戦に突入。最後は4-3でこれに勝利したフランスがベスト4進出を果たした。

 ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)は、ボールを手に当てたことで有名な「神の手」ゴール、そして見事な足さばきでイングランド勢を圧倒。アルゼンチンが4強入りを決める立役者になった。マラドーナは、準決勝のベルギー戦でさらなる神業を見せることになる。

 準決勝でフランスを下し決勝進出を決めた西ドイツだが、アルゼンチンとの対決では、ホセ・ルイス・ブラウン(Jose Luis Brown)とホルヘ・バルダノ(Jorge Valdano)の得点で、あっという間に0-2と離される。

 それでも、西ドイツは諦めなかった。カール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)とルディ・フェラー(Rudi Voller)が終盤に得点し、決勝は延長戦にもつれ込むかに思われたが、最後はマラドーナのスルーパスに反応したホルヘ・ブルチャガ(Jorge Burruchaga)が決勝点を挙げ、軍配はアルゼンチンに上がった。(c)AFP