【6月6日 Relaxnews】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の開幕がいよいよ迫ってきた。観戦のため同国を訪れるサッカーファンには、豊かで多様なブラジル料理もぜひ堪能してもらいたい。ブラジル料理はその温暖な気候と多文化的な歴史を背景に、ポルトガルとアフリカ、そして南米先住民の食材と影響を色鮮やかにブレンドしている。その代表格の5品を紹介しよう。

■パステル(パステウ、Pastéis

 ポルトガルのリスボン(Lisbon)を旅したことのある人なら、この伝統的な庶民料理になじみがあるかもしれない。旧ポルトガル植民地という歴史を直接反映した食べ物の一つだ。南米のパステルには、肉や塩漬けのタラ、ヤシの新芽、トマトやチーズが入っている。

■アカラジェ(Acarajé

 これもブラジル屋台料理の名物。アフリカ料理に影響を受けており、主にブラジル北東部でよく見掛ける。つぶしたササゲ豆とタマネギをすりつぶして混ぜ、大きめのボール状に丸めて揚げる。揚がったものを半分に切って干しエビやナッツ類、トマトなどを挟んである。ただし激辛のトウガラシがたっぷり使われていることが多いので、辛い物が苦手な方はご注意を。

■バタパ(Vatapa

 コエビやココナツミルク、ピーナツなどを混ぜて作る濃厚なペースト。アカラジェの具にも使われるが、これだけで食べてもおいしい。ニンニクとトウガラシが適度に利いた一品。

■ポンデケイジョ(Pao de Queijo

 ポルトガル語で「チーズパン」という意味で、ミナスジェライス(Minas Gerais)州特産のミナスチーズとキャッサバ粉でできている。同州では朝食でよく出される他、前菜としても好まれる。

■ムケッカ(Moqueca de peixe

 ブラジルの地理的背景を考えれば、魚が同国の料理に重要なのは当然。この魚のシチューはブラジルで最も伝統的な料理の一つで、バリエーションも豊富。マグロやアンコウをはじめ、さまざまな魚が使われる。ベースには新鮮なコリアンダーやココナツミルク、クミン、アオトウガラシ、ニンニクが入っているのが一般的。(c)Relaxnews/AFPBB News