【6月11日 AFP】1998年のサッカーW杯フランス大会では、出場国枠が8チーム増えて合計32チームが参加し、W杯をスポーツ界最大のイベントと位置づけた。全64試合はテレビ中継され、延べ360億人に上る人々が観戦した。

 エメ・ジャケ(Aime Jacquet)監督率いるフランス代表は、破竹の勢いで大会を勝ち進み、決勝ではブラジルに3-0で圧勝した。

 フランス代表の中心だったジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)は、決勝で2得点の活躍をみせ、大会序盤のサウジアラビア戦でレッドカードとなった汚名を返上した。

 一方、ブラジルは不可解な終わりを迎えた。当初、決勝戦のメンバーリストからロナウド(Ronaldo)が外れ、エジムンド(Edmundo)が名前が入っていた。ところが、キックオフ直前にエジムンドはロナウドと入れ替わった。のちに、ロナウドは試合の数時間前に倒れていたことが明らかとなり、プレーが許された理由について多くの憶測を呼んだ。(c)AFP