【5月30日 AFP】英国の劇作家ウィリアム・シェークスピア(William Shakespeare)が、悪名高いイングランド王リチャード3世(Richard III)を「背中の曲がったヒキガエル」と描写したことは「完全な創作」だったとする研究が30日、発表された。最近発掘されたリチャード3世の遺骨を分析した結果、判明したという。

 科学者らによると、遺骨の分析の結果、リチャード3世の背骨には衣服や甲冑(かっちゅう)で隠せる程度の「バランスのとれた湾曲」があることが分かった。

「遺骨の分析結果から、リチャード3世は脊柱側弯症を発症していたが、『背中の曲がったヒキガエル』というシェークスピアの描写は完全な創作であることが分かった。戯曲は傑作ではあるが、事実に即したものではなくほぼ確実にフィクションであることを示すさらなる証拠だ」と、リチャード3世協会(Richard III Society)のフィル・ストーン(Phil Stone)会長は語った。(c)AFP