中国新疆ウイグルで爆弾の材料1.8トン押収
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【5月27日 AFP】中国当局は27日、政情不安定な西部・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)で爆弾製造の材料1.8トンを押収し、5人を拘束したと発表した。
中国ではここ数か月、暴力的なテロなどが相次いでおり、イスラム教徒が多い同自治区の分離独立派の武装勢力による犯行だと非難する当局は、1年間のテロ取り締まり強化を掲げた。
前週も同自治区のウルムチ(Urumqi)にある市場に2台の車が突っ込み、爆発物が投げられるなどして、39人が死亡、90人以上が負傷した。
新疆ウイグル自治区政府のウェブサイトによると、同自治区南部のホータン(Hotan)周辺の警察当局は「2か所の爆発物製造所を破壊し、グループが爆発物を製造するのに使おうとしていた材料1.8トンと、すでに一部できあがっていた大量の爆発物を押収した」という。グループが爆発物の製造を始めたのは最近で「人ごみに車で乗りこんで群衆をひき、爆破する」計画だったという。
またグループは、テロリズムや宗教的過激主義を奨励する映像を見ていた形跡があり、首謀格の人物はメンバーに、ウルムチだけでなく中国各地から爆発物の材料を集めるよう指示していたという。(c)AFP