【5月24日 AFP】陸域観測技術衛星「だいち2号」を搭載したH2Aロケットが24日正午過ぎ、鹿児島県・種子島宇宙センター(Tanegashima Space Center)から打ち上げられた。だいち2号は予定の軌道に入り、打ち上げは成功した。

 だいち2号は2011年3月の東日本大震災の津波が残した傷跡や、被災地の復興の過程を記録できると宇宙航空研究開発機構(Japan Aerospace Exploration AgencyJAXA)の関係者は話している。

 搭載されたレーダーは、夜間や悪天候時も地殻の変形や洪水・土砂崩れの被害状況などを観測できる。植物に覆われた場所も観測できるため、厚い雲に覆われることが多い熱帯雨林を定期的に観測する計画だ。極地の雪や氷の状態の調査にも活用されることになっている。(c)AFP