展示品の3割が偽物、博物館に閉館命令 中国
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【5月22日 AFP】中国北東部・遼寧(Liaoning)省にある博物館が、歴史的遺物として展示していた8000点の展示品の3分の1が偽物だったことが判明し、警察当局から閉館を命じられた。国営紙・環球時報(Global Times)が22日、伝えた。
報道によると、閉館を命じられたのは同省にある鹿城博物館(Lucheng Museum)。偽造された展示品の中には、「時価1億2000万元(約20億円)相当の清王朝(Qing Dynasty)の剣」とされるものもあったという。
中国では博物館がブームで、国営メディアによれば昨年1年だけで299館が新設された。古美術品の個人収集家も増加しているが、一方で骨董(こっとう)市場には偽造品があふれ、問題となっている。
先日は、2つの博物館を所有する中国の富豪が、米ニューヨーク(New York)の競売大手サザビーズ(Sotheby's)で800万ドル(約8億円)以上で落札した歴史的な中国の書に対し、上海博物館(Shanghai Museum)から偽造品ではないかとの指摘があり、真贋論争に発展した。
また昨年には、河南(Henan)省の博物館で、清王朝時代のものだとして展示されていた花瓶など複数の展示物が偽物だったことが明らかになった。専門家はその際「同様に偽物を展示する博物館は、中国各地にある。目的は金もうけだ」と述べていた。(c)AFP