【5月21日 AFP】タイ全土に戒厳令を出した同国陸軍は21日、対立する政府側と反政府側双方の代表をバンコク(Bangkok)に集め、数か月におよぶ政治混乱の打開に向けた協議を行った。

 米国などは文民統制の回復を求めているが、タイでは過去にも政治混乱に軍が介入して収めてきた経緯がある。

 テレビでは、協議で議長役を務めるプラユット・チャンオーチャー(Prayut Chan-O-Cha)陸軍司令官の映像が流れた。

 協議の出席者は与党、野党、選挙管理委員会、上院議員の代表者らに加え、政府支持派、反政府派双方の抗議グループリーダーらも参加した。

 失職したインラック・シナワット(Yingluck Shinawatra)前首相の後任のニワットタムロン・ブンソンパイサーン(Niwattumrong Boonsongpaisan)暫定首相も招集されたが、多忙を理由に出席しなかった。代理として閣僚5人が出席した。(c)AFP/Boonradom Chitradon