【5月30日 AFP】サッカー日本代表を率いるアルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)監督は、アジアカップ(AFC Asian Cup 2011)優勝から惨敗への痛烈な批判まで、良いことも悪いこともあった4年間を経て、W杯ブラジル大会(World Cup 2014)で自身の日本への「愛情」が結実すると信じている。

 61歳のザッケローニ監督は、これまでイタリアで10以上のクラブを率いてきた。ハイライトは1999年にセリエA制覇を成し遂げたACミラン(AC Milan)だが、インテル(Inter Milan)やユベントス(Juventus)を率いた経歴も持つ。

 しかしながら、日本代表のW杯のグループリーグ突破ほど、ザッケローニ監督に大きな喜びを与えるものはないだろう。監督は2002年日韓大会と2010年南アフリカ大会(2010 World Cup)に続く、日本の3度目のグループリーグ突破を現実的にとらえている。

 W杯終了後に契約が満了となるザッケローニ監督は、コロンビア、ギリシャ、コートジボワールと同じグループCに入った本大会について、日本の選手ならばグループ2位以内に入れると確信している。

 ザッケローニ監督は、「南米や欧州の選手は、日本の選手よりも大きく、体格にも優れていて、ずる賢さも上だが、それでも日本の特徴である細かな技術を見せることができれば上回れる」とコメントした。

 インテルでプレーする長友佑都(Yuto Nagatomo)も、ザッケローニ監督の下での4年間について熱く語り、インテルの公式ウェブサイトで「日本語を覚えてはくれませんでしたけど、僕の国を愛することは覚えてくれました」とコメントした。

「監督が来てから、日本は大きく成長したと思います」

 ザッケローニ監督もイタリア語で「自分では半分は日本人だと思っている。日本に恋をしている」と語ったことがある。

 ピッチ外でも、監督は日本の文化のファンになったと語り、賞賛を惜しまない。ホテルやレストランを経営する一家に育った監督は、刺し身には欠かせないねりわさびを遠征先にも携帯するという。