【5月21日 Relaxnews】膨大な食品廃棄物についての懸念が高まる中、小売店やレストランが消費者に残り物や過剰在庫を販売する革新的なアプリの開発が米国で進んでいる。

 新アプリ「PareUp」は、焼いてから1日経過した菓子パンから、賞味期限の近いもの、完璧に丸いリンゴや左右対称の野菜などを好む消費者のために規格外となった果物や野菜まで、問題なく食べられる食べ物が捨てられるのを防ぐ目的がある。

 PareUpの開発者によると、ニューヨーク(New York)で1日に出される食品廃棄物の量は、地下鉄車両24両分の容積に上るという。英国の機械技術者協会(Institution of Mechanical Engineers)が昨年発表した報告書は、全世界で生産される食料品のうち、最大でその半分──20億トン──が捨てられていると推計している。

 PareUpは余った食料品を割引価格で販売したい食料品店やレストランと消費者を結ぶ。ショップは不要となった食品のリストをアプリに投稿。消費者はこれを閲覧し、食品の受け取り時間を確認できる。

 このアプリはニューヨークのBreads BakeryOslo Coffee Roastersなどのカフェで試験的に利用が始まっている。(c)Relaxnews/AFPBB News