【5月20日 AFP】男子ゴルフ、世界ランク2位のタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は19日、7週間前に受けた腰の手術から好調な状態を取り戻すべく闘っているものの、復帰の目処が立っておらず、まだクラブをフルスイングできない状態であることを明らかにした。

 オーストラリアのアダム・スコット(Adam Scott)から同1位の座を奪われたと報じられてから数時間後、ウッズは、6月12日から15日にノースカロライナ(North Carolina)州パインハースト(Pinehurst)で開催される次のメジャー大会、第114回全米オープン選手権(2014 US Open Championship)に出場できるか定かではないと述べた。

 ウッズは、「今のところ、チップショットとパットは打てる。少なくとも、何か持つことはできる」とコメントした。

「この状態から回復するのに、どれくらい長引くか分からない。フルスイングができるようになる時期については分からない」

 メジャー通算14勝で、ジャック・ニクラス(Jack Nicklaus、米国)氏が持つ歴代最多勝利記録の18勝を目指すウッズは、3月31日に圧迫神経痛を和らげるため医療用顕微鏡を用いた手術を受け、現役生活で初めてマスターズを欠場することを余儀なくされた。

 ウッズは、復帰に向けて活動を開始する時期を決めるのは、医師の診断次第であると語っている。

「本当に何の予定も決まっていない。すべてどうなるのか、まるで分かっていないんだ。何の日程も立っていない」「決めるのは僕じゃない。プレーできるかどうか僕には決められない。医師の診断次第だ」

 これに先立ち、この日は第77回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2013)覇者のスコットが、60週間ウッズが君臨していた世界ランク1位の座を初めて奪った。ウッズは、2005年から2010年まで連続281週間、世界ランクトップの座を守った。

 2位に陥落したウッズだが、このままツアー欠場が続けば、この先も3位のヘンリク・ステンソン(Henrik Stenson、スウェーデン)、4位のマット・クーチャー(Matt Kuchar、米国)、そして先月、第78回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2014)で2着目のグリーンジャケットを手に入れた5位のバッバ・ワトソン(Bubba Watson、米国)らに、さらに追い打ちをかけられる可能性が危ぶまれている。(c)AFP/ Jim SLATER