■「空中のブラックボックス」

 マレーシア機の捜索にも参加している英衛星通信事業者インマルサット(Inmarsat)社は、旅客輸送に携わる世界中の航空会社に、基本的な位置情報サービスを無料で提供している。

 このサービスでは、全地球測位システム(GPS)を利用して航空機の位置を把握、その情報がインマルサットのネットワークに送信される。データは15分ごとに更新されるという。

 GPSは車や携帯電話では広く使われている技術だが、国際的な航空管制網では、現在でもレーダーが主に利用されている。

 マレーシア機の捜索はこれまで成果を収めていないが、同機の捜索範囲がインド洋でに移ったのは、インマルサット社が「ピン(ping)」と呼ばれる電子信号に注目・解析したことがきっかけとなった。

 インマルサット社はさらに、飛行機が針路から外れる事態──マレーシア機でも起きたと考えられている──に備え、フライトデータレコーダーおよび操縦室のボイスレコーダーの情報を、記録した形もしくはリアルタイムで送信する「空中のブラックボックス」のサービスを提供する予定だという。

 ICAOの会合で話し合われた議題については、引き続き作業部会で検討され、5か月以内に提言としてまとめられる予定だ。(c)AFP