【5月16日 AFP】末期がんの闘病生活を送りながら、がん基金のために320万ポンド(約5億5000万円)以上の寄付金を集めた英国のスティーブン・サットン(Stephen Sutton)さんが14日、死去した。19歳。

 サットンさんが元気をふりしぼって自身の病状などを伝え続けたソーシャルメディアでは、著名人や大勢の人々が追悼の意を表した。サットンさんの死後も寄付が殺到している。

 サットンさんは先週、一時病状が改善していたが、腫瘍による呼吸困難に陥って11日には病院へと戻っていた。

 母親のジェーン・サットン(Jane Sutton)さんは、交流サイト(SNS)のフェイスブック(Facebook)で息子の死を伝え、自分の心は「誇りにあふれるとともに、苦痛によって引き裂かれている」「(スティーブンは)勇敢で、無私の心を持ち、人々を鼓舞してくれる息子だった」とのメッセージを投稿した。このメッセージは、わずか1時間で12万件もの「シェア」を集めた。(c)AFP