反則選手の「一時退出」実現へ、UEFAが新規則を提案
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【5月15日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)が現在、相手選手を負傷させるファウルを犯した選手を、試合から一時退出させる規則の導入を提案していることが分かった。14日、UEFAの審判部長を務めるピエルルイジ・コッリーナ(Pierluigi Collina)氏が明かした。
セビージャFC(Sevilla FC)対ベンフィカ(Benfica)のサッカーヨーロッパリーグ2013-14(UEFA Europa League 2013-14)決勝に先立ち、イタリア・トリノ(Turin)で開催されたUEFAの会合でスピーチを行ったコッリーナ氏は、この変更案を2015年初旬にも国際サッカー評議会(International Football Association Board、IFAB)に提出すると語った。
「われわれはIFABに新規則を提案します。この規則の下では、負傷の原因となった選手は、負傷した選手がピッチ外で治療を受けている間、一時的にピッチを離れなければなりません」
コッリーナ氏によれば、負傷した選手が交代になった場合、ファウルを犯した側はピッチに戻ることになるという。
「現在のシステムは公平ではありません。ファウルを犯した選手には警告が与えられるだけでピッチに残ることが許され、逆に選手が負傷したチームは1人少ない状態になる。これはもう一方のチームに数的優位が与えられているも同然です」
コッリーナ氏は、今回の提案で変更の対象になるのは、イエローカードに相当する「危険な」ファウルのみだと語っている。
UEFAは2015年2月から3月の間に行われる次回の会合で、IFABに変更案を提出することを予定している。(c)AFP