■「早く家に連れて帰りたい」

 2人は現在、シドニー市内のウエストミード小児病院(Westmead Children's Hospital)の集中治療室に入院しており、その発育状態は医師らを感心させている。

「完全な自発呼吸をして、ミルクも飲んでいます」とハウィーさん。11日夜には初めてお風呂に入れたという。「2人は小さなオージー・ファイターです」

 ウーマンズ・デー誌によると、2人は非常に珍しい形で結合しており、今後の展望ははっきりしないが、病院では注意深い観察が続けられている。

「あとどれだけ入院が必要なのかは分かりません」(ハウィーさん)。夫婦には既に7人の子どもがおり、「幸せで健康な2人を早く家に連れて帰りたい。家族をほんの少し大きく、あと少しだけめちゃくちゃにするでしょう」とハウィーさんは語った。

 同誌によると、2人と似た状態で結合した二顔体の双子は、これまでに35例しか確認されておらず、いずれも生存はしていない。

 夫婦は、自分たちの娘が長く生きられないかもしれないことが分かっていながらも、中絶という決断はできなかったと話している。ヤングさんは出産前、テレビ局ナイン(Nine)に対し、「(娘たちの)心臓の音は美しかった」と語った。「もし2日間しか赤ちゃんと一緒にいられないとしても、それでいい。少なくともその間は一緒に過ごせるということ」

「人々に、このことを知ってほしい。これは実際に起きることだって。とても珍しいことかもしれないけど、実際に起きるのだと」

(c)AFP