【5月11日 AFP】デンマークの首都コペンハーゲン(Copenhagen)で10日、欧州国別対抗歌謡祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest)」の決勝大会が行われ、オーストリア代表のひげを生やしたドラァグクイーン(女装パフォーマー)、コンチータ・ウルスト(Conchita Wurst、25)が優勝した。ウルストは、その奇抜な外見が保守的な国々で物議を醸すだろうとみられていたことから、当初は優勝候補に挙がっていなかった。

 本名をトム・ノイビルト(Tom Neuwirth)というウルストは、スパイ映画「007」風のバラード「ライズ・ライク・ア・フェニックス(Rise Like a Phoenix)」を歌い、290ポイントを獲得。2位の238ポイントに圧倒的な差をつけた。

 栄冠を手にした後、反同性愛法を成立させたロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に言いたいことはあるかと問われたウルストはこう答えた。「大統領がこれを見ているかわからないけれど、見ているとすれば、これではっきりしましたね。私たちを止めることはできません」(c)AFP