【4月30日 AFP】ウクライナ東部ルガンスク(Lugansk)で29日、数千人の親ロシア派が主要行政庁舎を占拠した。

 カラシニコフ(Kalashnikov)銃やグレネードランチャーで武装した30人ほどの集団に率いられた群衆は検察局庁舎を占拠し、掲揚されていたウクライナ国旗を降ろしてロシア国旗を掲げた。

 群衆は続いて警察署を包囲。警官らは、手投げ弾や催涙ガスで群衆を追い払おうと試みたが失敗に終わり、29日夜に建物と武器を親ロシア派に受け渡し、警察署から退去した。

 ウクライナ東部ではこれまでに十数の市や町が親ロシア派勢力に掌握されている。28日にはドネツク(Donetsk)で、野球のバットや刃物、花火を持った親ロシア派の集団が、親ウクライナ派のデモ隊を襲撃し、数人が負傷する事件が発生。駐ウクライナ米大使は同事件を「純然たるテロリズム」と呼んで非難した。(c)AFP/Michel MOUTOT, with Anna SMOLCHENKO in Moscow