【4月28日 AFP】シリアは現在も約8%の化学兵器物質を保有しており、全ての物質を国外搬出または廃棄する期限を守れなかったことが、シリア化学兵器査察団の27日の発表で明らかになった。

 だが、同査察団の活動を統括するシグリッド・カーグ(Sigrid Kaag)特別調整官は、6月30日の全廃期限が守られる望みはまだ捨ててはいないと述べている。

 カーグ氏は、シリアの首都ダマスカス(Damascus)での記者会見で、シリアが申告した化学兵器物質の7.5~8%が国内の「特定の1か所」に残されたままだが、「92.5%が搬出または廃棄されたことは大きな進歩だ」と述べた。

 また同氏は、査察団が安全面での問題に直面していると認めたが、それでもシリアは約束を守らなければならないと語った。

 シリアの化学兵器をめぐっては、国内に12か所ある製造施設を破壊するかどうかについても論争が長引いている。

 シリア政府は、これら施設がすでに使用不能な状態にあると主張し、その封印を望んでいるが、施設が将来再稼働されることを懸念する西側諸国は、完全破壊を求めている。(c)AFP