【4月28日 AFP】13-14イングランド・プレミアリーグは27日、第36節の試合が各地で行われ、チェルシー(Chelsea)が2-0でリバプール(Liverpool FC)に勝利した。

 リバプール主将のスティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)が自陣で足を滑らせるというミスを犯すと、チェルシーはそこにつけ込んで敵地アンフィールド(Anfield)で勝利し、優勝へ向けた希望の火を再びともした。

 ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督率いるチェルシーは前半ロスタイム、ジェラードが足を滑らせてボールを失った隙を突き、デンバ・バ(Demba Ba)が抜け出して先制点を決めると、終了間際にはウィリアン(Willian Borges da Silva)が追加点を挙げて勝利し、首位リバプールに勝ち点2差に迫った。

 敗れたリバプールは連勝が11で止まり、チェルシーには優勝の可能性が再び出てきたが、この結果に一番大きな恩恵を受けたのはマンチェスター・シティ(Manchester City)だった。

 シティは同日に2-0でクリスタルパレス(Crystal Palace)を下し、1試合消化が少ない状況でリバプールとの勝ち点差を3に縮めている。マヌエル・ペジェグリーニ(Manuel Pellegrini)監督率いるシティは、得失点差では58と、リバプールの50を上回っている。

 シティの未消化分の試合は本拠地でのアストン・ビラ(Aston Villa)戦で、最終節の4日前に開催される予定となっている。

 またシティとチェルシーは次節、リバプールよりも前に試合が組まれており、5月3日にシティは敵地でエバートン(Everton)と、4日にチェルシーは本拠地でノリッジ・シティ(Norwich City)と対戦する。一方でブレンダン・ロジャーズ(Brendan Rodgers)監督率いるリバプールは、5日に敵地でクリスタルパレスと対戦する。

 この試合、体調不良のためチームとは別行動で現地入りしたモウリーニョ監督は、すぐさまアトレティコ・マドリード(Atletico Madrid)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)準決勝第2戦に気持ちを切り替えている。第1戦は0-0のスコアレスドローに終わっている。

 そのこともあってか、モウリーニョ監督はアトレティコとの第1戦から先発を7人入れ替え、これがトップチームデビューとなる20歳のチェコ出身のCB、トマシュ・カラス(Tamas Kalas)を送り出すと、キックオフとともに試合を殺しにかかった。

 ホイッスル間近の時間帯ではフリーキックにたっぷりと時間をかけ、試合途中には、素早いスローインをさせまいとするモウリーニョ監督の手から、ジェラードがボールを奪い取る場面もあった。