【4月27日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)が26日、ライアン・ギグス(Ryan Giggs)暫定監督について、正式な指揮官にふさわしい人物だとし、支持を表明した。

 ルーニーは本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)で行われたノリッジ・シティ(Norwich City)戦で、前後半にそれぞれ1得点ずつを挙げて4-0の勝利に貢献し、22日のデビッド・モイーズ(David Moyes)前監督の解任を受 けて就任した新指揮官に、監督としての初白星をもたらした。

 イングランド代表のルーニーが2得点を記録したユナイテッドは、その後に交代出場のフアン・マヌエル・マタ(Juan Manuel Mata)も2得点を決め、不甲斐ない戦いを見せてきたホームで今季最高の結果を手にしている。

 来季のユナイテッドの監督については、現オランダ代表指揮官のルイス・ファン・ハール(Louis Van Gaal)監督、レアル・マドリード(Real Madrid)のカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督など、経験豊富な面々の名前が挙がっている。

 しかしながら、ギグス暫定監督の判断により、0-2で完敗した前節エバートン(Everton)戦から先発6人を入れ替えたユナイテッドは、活力を取り戻していたように見えた。

 40歳のギグス暫定監督に、指導者としての経験が不足していることは明白であるものの、ルーニーは試合後、正式な指揮官就任にまったく問題はないと力強く語っている。

 ルーニーは英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対して、「ギグジーが監督をしてる。変な感じだけど、本当に経験豊かな選手だし、監督になる準備を進めていたことはみんな知ってる」と語った。

「選手たちもみんなそれは分かってるし、暫定監督になったあと、彼がどうやって自分の気持ちを整理してきたかも知っている。ギグジーは新監督にふさわしい資質をすべて持っている。ただ、決めるのは理事会だ」

 ユナイテッドのレジェンドであるギグス暫定監督は、モイーズ氏の下で選手兼コーチを務めていた。同氏の10か月の在任期間中は、退屈な内容と散々な結果に不満を募らせていたファンも、この日は指揮官としてベンチに入ったギグス暫定監督を温かく迎えた。

 2013年にクラブの栄光を作り上げたアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)元監督の最後のシーズンで優勝を飾ったユナイテッドは、それからわずか12か月後の現在、リーグ戦で7位に沈んでいる。

 しかし今年2月、モイーズ前監督の在任中にクラブと契約を延長したルーニーは、チームが低迷しているのは選手の責任も大きいと断言している。

「ピッチに出るのは僕らだし、(解任の)責任の多くは僕たちにある。つらい1週間だったし、チームに対するネガティブな見方もたくさんあった」

「みんなそのことに心を痛めているし、状況を正したいと思ってる。良い形でシーズンを終えるのが大事だ」

「難しい試合になることは最初から分かっていた。ノリッジは残留に向けて必死だからね。だけど今日は上手く4点が取れて、気持ちよく勝つことができた」

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