【4月27日 AFP】バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督が26日、FCバルセロナ(FC Barcelona)のティト・ビラノバ(Tito Vilanova)前監督の訃報について、悲しみは残りの人生の間ずっと消えないとコメントした。

 がん闘病の末、25日に45歳でこの世を去ったビラノバ氏について、グアルディオラ監督は「われわれは友人だった。私の心は彼の両親、夫人、そして子供たちとともにある。悲しみは永遠に消えない」と語った。

 この日、本拠地アリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)で行われたヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)戦で、バイエルンの選手は開始前に1分間の黙とうをささげたあと、喪章をつけてプレーし、試合は5-2で勝利した。

 ビラノバ氏がグアルディオラ監督の右腕を務めた2008年から2012年までのバルセロナは、2度のチャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇を果たすなど、4シーズンで14個のタイトルを獲得し、クラブ史上最高の黄金期を迎えた。

 そして、グアルディオラ監督が2011-12シーズンをもって退任し、米ニューヨーク(New York)での休養に入ると、ビラノバ氏が後任としてバルセロナの指揮官に昇格した。

 在任中のビラノバ氏は健康の問題に悩まされ、化学療法のためニューヨークに数か月とどまらなければならないこともあったが、最後はチームに復帰し、史上最多タイとなる勝ち点100を獲得し、通算22度目のリーグ優勝を達成する瞬間にも立ち会った。

 しかしながら、2年前に発症した唾液腺のがんの影響で健康状態はその後も改善せず、ビラノバ氏は結局、今シーズンが開幕するわずか2週間前に、バルセロナを1シーズン率いたのみで退任することを余儀なくされていた。(c)AFP