ガルシア・マルケス氏死去、「百年の孤独」などでノーベル文学賞
このニュースをシェア
【4月18日 AFP】コロンビア出身のノーベル賞作家、ガブリエル・ガルシア・マルケス(Gabriel Garcia Marquez)氏が17日、メキシコ市(Mexico City)の自宅で死去した。87歳だった。愛や家族、中南米の独裁政権を題材とした壮大な物語を、「マジックリアリズム」の技法で描き出した。
「ガボ(Gabo)」の愛称で慕われたマルケス氏は、「百年の孤独(One Hundred Years of Solitude)」や「コレラの時代の愛(Love in the Time of Cholera)」などの作品で、ラテンアメリカ文学の作家の中でも世界中から絶大な人気を誇り、中南米の動乱の時代に生まれた文学運動の旗手として活躍した。
コロンビアのフアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領はマイクロブログのツイッター(Twitter)で、「コロンビア史上最大の偉人の死に際し、百年の孤独と哀惜(の念を覚える)」とつづった。
近年マルケス氏は、公の場所に姿を見せることが減っていた。先月31日に肺炎で入院し、1週間後に退院して自宅療養を続けていた。(c)AFP/Laurent THOMET